CD-ROM サイバーフロント 2005/02/26 ¥9,975 2005年で発売20周年を迎える「A列車で行こう」シリーズの最新版は、1993年発売の「A列車で行こう4(以下A4)」を原型にした、鉄道開発による地域活性化&大都市化を目指す「都市開発鉄道シミュレーション」ゲーム。 プレーヤーは鉄道会社のオーナーとなり線路を敷いて列車を走らせ、鉄道会社経営や遊園地やデパートといった子会社の…
実際の価値は1000円もしないだろうA7。
とにかくバグが多く、半年以上経ったパッチを当ててなお存在する。しかも、元から備えるべきであろうダイヤ・コンストラクションが別売り。そのダイヤ・コンストラクションも使い物にならない、という代物。
道路の敷設はAIが担当するのだが、これもひどい。A4であった道路のトンネルや橋がなくなり、明らかにAIのアルゴリズムがおかしいため、綺麗に敷設されない。つまり、謳い文句である「街はやがて絶景になる」は土台、無理な話となっている。箱庭ゲームとして遊ぶには少々、力不足。
列車の描画もおかしい。直線もカーブも列車の動きがひどく、脱線しないのが不思議なくらいで、パソコンにやたら負荷をかける割には大したグラフィックではない。登場する列車も種類が少なく、わざわざ色違いの列車で枠が埋められ、トレイン・コンストラクションなどというものを別売りにしているが、これも元から備えてもおかしくはない。鉄道マニアではないが、列車の運賃、速度設定が無茶苦茶で、時間の進行が異常で鉄道マニアがトレインシミュとして遊ぶのは不可能。
箱庭でも、トレインシミュでもないゲーム?
赤字になってもゲームオーバーにならず、そのまま続いてしまう。銀行があるのに資産状況によってお金を借りる、とかそういった親切なものは一切ない。株取引もできるが、相場変動がおかしく、とにかく大量購入・大量売却できてしまう。これを経営ゲームというのは無理がある。
A列車シリーズの真に輝く時はA4で終わったのだろうか。
ARTDINK社の古い作品には名作が多かったが、迷作を送り出した汚点は大きい。経営も開発も世代交代で腐ったか。
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