SAAB JAS39 "Gripen"
聞いたことがない人はまったく耳にしないだろう。
日本ではMcDonnell/Douglas F-15J "Eagle"(J/DJ)のほうが馴染み深い。

http://ja.wikipedia.org/wiki/F-15
Wikipediaを見ればわかるが、F-15は高価だが高性能でゴージャス・セレブ専用にあることには間違いない。
では、グリペンはこれに見合う高性能機かというとまったく及ばない。
そもそもグリペンはマルチロールという万能タイプを求めているため、汎用であることをコンセプトにしているのに対し、F-15は制空任務を目的として格闘戦闘能力を重視している(F-15Eは別だが)。また、亡国のイージスの原作でF-15Jは対艦攻撃任務に投入されているように、F-15Jに万能性がないわけではない。

比較の対象という時点でお門違いかもしれないが、日本のような専守防衛を第一にしている国にはそうでもなかったりする。
なぜ関連性があるかというと専守防衛という状況下に置かれていたスウェーデンでグリペンは作られたことである。
スウェーデン王国といえば、車メーカーのボルボやべらぼうに高い税金の福祉国家で日本でも福祉面に注目し、スウェーデンのモデルを参考にしている福祉学校も少なくない。
日本の人口が1億2000万を超えているのに対し、スウェーデンは890万人程度しかいないのも目をみはる。
そんな小ぶりな専守防衛・福祉国家が1982年に国産開発・生産を決定したのがグリペンです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/JAS39
経緯や性能を説明すると長くなるので割愛しときます。
専守防衛を破らずに国土防衛を考えれば、グリペンのスペックのほとんど(というか全部)が日本に合っていると言える。
もちろん、日本には直線の高速道路がない(故意に作ってない)。だが、日本にはスウェーデン以上に多数の地方民間空港(第3種空港49箇所)を持ち合わせており、保管のみで予備機としての配備だけならまったく問題にならないし、軽量単発機なので多少かもしれないが騒音・振動の緩和も期待できる。
F-15が地方民間空港に不時着でもしたら、滑走路が割れて大事件になるだろう。だが、重量が武装込みでも6トンとくれば(F-15は12トン)、補強の必要な空港の方が少なく、グリペンは高い整備性もあって地方空港でも再発進が可能である(本来、外部から補助動力装備が必要で武装に至っては整備員など地上要員がそれなりに必要)。

F-15とF-2はいらない。JAS39をスウェーデンから買うべきだ、とは思わない。
ただ、日本も日本に合った航空機を配備してほしい。
現実的に脅威となっているのは北が狂って核を使うことで、それは弾道ミサイルなのだから海自の護衛艦隊と陸自の防空ミサイルの問題であって、現在のF-15Jは役割を終えている考える。
アメリカにお伺いを立てて、反対されるならF-16の後継機と称して、共同開発すればいい話。

今年は戦争ドラマの映画が多数公開され、民放でも戦争ドラマの放映もあった。
今、この時に、その問題を解決しようとすれば、マスコミが関心を持つのは当然と言える。
だからこそ、今、解決してほしいと思う。
お役所根性で静まるのを待つというのは時代錯誤だし、テロを警戒する米国が再びジャパン・バッシングを行うことはありえないし、日本を叩こうとすればそれこそアメリカの孤立がスタートしかねない。
政府が成長せずに弱腰が繰り返されれば、いくら数を減らしても軍事費は増える一方で日本経済が国民にわかるように上向くこと、もしくわ福祉や教育の充実は期待できないと思う。
 
 
F-2 の 失敗 を 忘れるな 。

 
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-2

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